ゆるきゃらは日本を救う?(その1)


【出典】筆者撮影

告白しましょう、私はゆるきゃらには批判的な人間でした。
いろんなところで批判したりしていました。
某自治体ではゆるきゃらのリストラを提案したこともあります。
ついには、アゴラにてこんな記事まで書いてしまいました。

「ゆるキャラ」を単なるブームで終わらせるな」

この時の文章よりも厳しいこと「費用対効果はどうなのか?」ということを普通に発言していました。その時の私は、キャラクターデザインで有名な友人にも結構率直な物言いをしていたと思います。

しかし、考えを改めました。
ゆるきゃらは日本人の心を救うと思うのです(けっこーまじです)。

ゆるきゃらは心を救う

それはこんなことがきっかけでした。
ある自治体で人事の研修講師をしていて、ふと近くにその自治体のゆるきゃらがあることに気づきました。それを面白いので取り上げて、話題にしてみました。

その時、そのゆるきゃらが可愛かったことも確かなのですが、そのゆるきゃらを使って、寸劇みたいなことをしたら場が盛り上がりました。
しかし、大事なのはそれではなく、研修で取り上げてから最後まで、僕はゆるきゃらを常に触っていたことです。

【出典】筆者撮影

このことは何を意味するのか。

人前に立つのを得意な私でも、おそらく無意識的に不安をもっていたのでしょう。さすがに100名程度の人前では誰でもが緊張するもの。

ゆるきゃらを持つことで、心の不安を抑制、安心するという効果があったのだと思います。

【出典】筆者撮影

ゆるきゃらは愛される

先日、あるイベントに行ってみました。僕はとっても幸せな気分になり、元気をもらえました。ちょっと色々とバタバタ忙しく心が疲れていたということもあるでしょう。

しかし、このゆるきゃらたちを見て下さい!

【出典】筆者撮影

【出典】筆者撮影

【出典】筆者撮影

めちゃかわいい。
会ってみると、写真以上にかわいいことがわかります。
確かに、かわいくないのもいるけど、会えばなんだかほっこりします。
子どもたち、大人たちは笑顔で迎えていました。

こういった価値を我々に提供してくれる本当に偉大な存在です。
連れて行った友人も「ゆるきゃらは凄い」「心が癒された」「つらいときに元気をくれる」と感動していました。

もし、筆者がゆるきゃらのようにふるまったらどうでしょう?
「ラッセンが好き」で有名な芸人の永野さんに似ている私が踊っても、
ポージングをしても、誰も抱きついたり、触れたりはしないと思います。

【出典】筆者とゆるきゃら、T撮影

ゆるきゃらは心を救う

自治体の方、ゆるきゃら事業の成果は、専門家として語っておきます。

□【KPI】ゆるきゃらに触れて「心が癒された」と答えた住民の割合
□【KPI】1人当たりゆるきゃらをネタにしてコミュニケーションをとった回数

といった面も出していけばと思うのです。

ぬいぐるみやゆるきゃらが流行る背景に、ストレスフルな社会があるのだと思います。つらい時になんだか元気をくれる存在です。植物に近いかな。
職場にぬいぐるみを置く行為はアメリカ人が家族写真を置く行為のようなものだとも思います。

・元気をくれる存在
・ペットのような存在
・親しみやすさ、癒し

これこそ、ゆるきゃらの魔法。改めてそれを一度考えてみる時かもしれません。


西村健


人材育成コンサルタント、NPO法人日本公共利益研究所(JIPII:ジピー)代表、一般社団法人日本経営協会講師、未来学者。 慶應義塾大学院修了後、アクセンチュア入社。 その後、日本能率協会コンサルティングで行政・民間の業務改革、能力開発を支援してきた。独立後、プレゼンテーション向上、人事評価制度構築・運用、キャリアカウンセリングなどのコンサルタントとして活動中。

西村健の記事一覧