【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その1)


【出典】日本VSコロンビア、筆者撮影

「サッカーには人生のすべてがある」

「日本サッカーの父」とも言われているデットマール・クラマーさんはそういった。
サッカーを通して、人は喜び、怒り、哀しみ、楽しむ。
あんなに熱狂できる、プレーに感動できる、本当にサッカーがあってよかった、誰もがそう思う、思いをかみしめる。

少年時代は野球少年だった私だが、静岡の高校サッカーに衝撃を受け、高校までサッカーを続けた。その後もマニアとして趣味としてサッカーとともに人生を楽しんできた。サッカーのおかげで友達ができ、サッカーを通して人生最大の挫折を経験し、人生を学べた。

話を戻して、サッカーの祭典、ロシアワールドカップがやってきた。

代表になるのはいかに大変か

サッカー日本代表はハリルさんを解任後、西野さんが監督になった。そのチームも回復基調の模様。西村が尊敬する本田さん(連載でおなじみ)は厳しい立場に追い込まれている、

しかし、日本代表になるということはどういうことか。そこにいたるまでに道のりは本当に大変だ。解説しよう。

たとえば、小学校で一番うまい人が、JリーグのJrユースチームの試験に受け、数百倍の試験を通ったとしよう。それでも、Jrユースチームでレギュラー争いがあり、11名に入ってプレーしないといけない。最低でも、中学3年時にはレギュラーになっていなくてはいけない。ユースに上がるにはレギュラーかつ中心選手でないとあがれない、

もし、ユースにあがったとしても、ユースも全国からスカウト・トライアウトを通った人を加えたレギュラー争いがある。競争は激烈。しかも、「トップ昇格」のために年1、2人程度の枠に入っていないといけない。世代別代表選手であっても、昇格を見送られ、大学に進学せざるを得ないこともある。

その難関を突破してやっとJリーガー。
実際、Jリーガーになれる高校三年生は毎年60人程度。

そこでももっと激しいレギュラー争いがある。先輩・後輩、外国人選手・・・・。、

レギュラー争いに勝ち残って、中心選手として活躍しても、上位チームで中心選手でないと日本代表にはなれない。

というわけで、こう考えると日本代表になるということは相当凄いことだ。一握りであり、1人の代表の陰に多くの無名戦士がいたことがわかるはず。

そして、その中から1人が代表に行けるかどうか。

個人的な経験でいうと長谷部さんの先輩にあたる藤枝東高校で活躍した選手、槇野さんの先輩にあたるサンフレッチェ広島ユースの出身者、筑波大学サッカー部の準レギュラーが知り合いにいる。一緒にプレーした感想は、もうレベルが違いすぎてとんでもない衝撃を受けた。正直人間なのかと思ってしまったほどだ(失礼)。

しかも、いかにプレーがうまくても、
・周りとのコンビネーションがうまくいくか
・システムにフィットするか
・サッカーの状況判断力があるか
・チームの期待する役割を果たせるか
・チャンスをつかめるか
の関係で、順調に、そのポジションを確保できるかとは限らない。

現在のサッカー代表選手よりもうまい選手は多くいただろうし、実際いる。個人的には、どう考えても、現日本代表よりも川崎フロンターレの家長昭博さんの方がうまいと思う。ちなみに、家長さんは本田さんと同じ生年月日、ガンバ大阪の下部組織が生んだ「最高傑作」といわれる人物である(ちなみに長岡京市の出身)。ガンバ大阪の10番、倉田秋さんも同様にうまい。

とはいえ、たいていが物凄いエリートなわけで、ガンバ大阪Jrユースからユースにあがれなかった本田さんにしても星稜高校サッカー部では全国的に活躍しているし、明治大学に指定校推薦で入り、太鼓の達人からのし上がった長友さんにしても、名門東福岡高校サッカー部のレギュラーで全国選手権に出ている。

唯一、昌子選手が中学生の時に一度ガンバ大阪Jrユースを辞めてしまい、地方の強豪高校サッカー部で再開したこと、東口選手がユースに上がれず洛南高校、大学は途中でチームを変えながら、のし上がってきたことくらいである。

現代表選手については、高校時代にだいたいの名前は私は知っていた。

以前は、ボンバーヘッドで有名な中澤佑二さんは三郷工サッカー部という埼玉県内でもベスト8クラスの高校出身で無名。ブラジル留学を経て、のし上がってきたきた例があった。しかし、今回は「シンデレラストーリー」といったモノは少ない。

話を戻して、最初の難関はJリーグチームや名門街クラブのJrユース(中学年代)に入れるかどうか、が大事になってくる。そこに入れないで指導者のいない中学サッカー部にでも入ったら代表への道は相当厳しい。

代表選手の中学年代のチーム

代表選手はどういった中学時代を過ごしていたのか。チームを以下にまとめてみた。

【Jリーグ下部組織】
ガンバ大阪Jrユース:本田、東口、昌子、宇佐美、
柏レイソルユース(U15):酒井宏、中村
浦和レッズJrユース:原口
サンフレッチェ広島Jrユース:槇野
FC東京Jrユース:武藤
セレッソ大阪Jrユース:山口
名古屋U15:吉田

【街クラブ】
セゾンフットボールクラブ:乾
FCみやぎバルセロナ:香川
宝塚ジュニアFC:岡崎
レザーFSJrユース:酒井高

【中学校サッカー部】
青森山田中:柴崎
鹿児島育英館中:大迫
静岡学園中:大島
さいたま市立与野西中:川島
宇土市立住吉中:植田
横浜市立南戸塚中:遠藤
藤枝市立青島中:長谷部
西条市立北中:長友

とまあこんな感じ。中学校出身者も全国レベルの名門中が揃い、情熱のある指導者がいる中学校が揃っている。

香川さん、柴崎さん、吉田さんは12歳にして既に実家を離れている。
相当の覚悟で決断を下している。

長谷部さん、川島さんはサッカーどころの中学だし、かわったところはテコンドー日本代表の植田さんくらいか。

さあ、コロンビア戦!

こうした子供のころからの競争を勝ち抜いてきた日本代表選手たちの初戦はコロンビア戦である。

さて、どうなるか。

【出典】ブラジルワールドカップ、コロンビア瀬敗北の日本代表、筆者撮影

写真のようにうなだれない事態になることを「祈ります」。
香川さん、乾さんのコンビ炸裂~、長年の夢の舞台で思いっきりプレーしてもらいたい。

ワールドカップ特別企画

第1回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その1)」
第2回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その2)」
第3回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その3)」
第4回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その4)」
第5回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その5)」
第6回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その6)」
第7回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その7)」
第8回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その8)」
第9回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その9)」
第10回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その10)」
第11回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その11)」
第12回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その12)」
第13回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その13)」
第14回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その14)」
第15回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その15)」
第16回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その16)」
第17回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その17)」
第18回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その18)」
第19回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その19)」


西村健
西村健

人材育成コンサルタント、NPO法人日本公共利益研究所(JIPII:ジピー)代表、事業創造大学院大学 国際公共政策研究所 研究員・ディレクター、一般社団法人日本経営協会講師、未来学者。
慶應義塾大学院修了後、アクセンチュア入社。 その後、日本能率協会コンサルティングで経営・業務改革、人材育成、能力開発を支援してきた。独立後、人事評価制度構築・運用、キャリアカウンセリングなどのコンサルタントとして活動中。最近はプレゼンテーション向上、モチベーション施策などに注力。

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