【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その8)


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ケイスケ・ホンダ
セクシーフットボール乾
日本の頭脳柴崎岳

こうした言葉が舞うことを誰が想像しただろう。こうもチームが変わるとは、というほどの日本代表の躍進。コロンビアに勝ち、セネガルに引き分け、ポーランドに負けたもののワールドカップ決勝トーナメント進出をはたした。西野さんのポーランド戦での戦術は物議を醸したとはいえ、結果を出したことも事実。6人メンバーを入れ替え主力選手に休養を与えることができたことも事実。

そして7月3日午前3時、ベルギー代表と1回戦で対決する。

赤い悪魔はタレント軍団

世界屈指のタレントを誇るのがベルギー代表チーム。かなりの難敵である。

筆者は仲間とベルギーのタレントに注目してきた。ついには、ブラジル・ワールドカップまでベルギー代表目当てに仲間と見に行ったほどだ(日本代表より応援していた)。

そのタレントを紹介しよう。

アザールさん
アザールさんはチームに2人いるが、兄のエデンさんのほう。
ベルギー南西に位置し、フランスと境を接するエノー州のラ・ルヴィエール出身。アルジェリア人の両親の元、ベルギーで生まれ、サッカーをはじめる。幼少時に柔道もやっていたそう。
14歳でフランスのリール(といっても100キロも離れていない)の下部組織に入団し、トップチームに昇格し、活躍。その後はイングランド、プレミアリーグのチェルシーに入団し、10番を背負ってエースとして活躍している。

【出典】筆者撮影

エデン・アザールさんの凄さは、そのドリブル。切れ味が鋭い。しかし、あまり効果的かというと疑問もあり、安定感がない。20歳時点の期待からすると、伸び悩みの印象。

デ・ブライネさん
Kevin De Bruyneさん、名前は、「ブライネのケビン」ということ。
母親がロンドン出身(イギリス人?)ということだろうか、若干イギリス人っぽい風貌でもある。

世界屈指のタレント、イングランド、プレミアリーグのマンチェスターシティ所属。
2017-18シーズンは中心選手として活躍し、優勝に導く。

ベルギー第3の都市ヘント出身。KAAヘントの下部組織でサッカーをはじめ、KRCヘンク(サッカー元日本代表の鈴木隆行さんが所属したチーム)に移籍、トップチームに昇格。
その後はイングランド、プレミアリーグのチェルシーに入団、うまくいかずVfLヴォルフスブルクに移籍。
そこでの活躍を経て、今に至る。

【出典】デブライネさん、筆者撮影

彼の凄さはそのパスセンス。どこに目があるのか、と思われるくらいの俯瞰した目で、パスを繰り出す。「フィジカルコンタクトを苦にしない献身的な守備でボールを奪取すれば、判断良くパスを散らし、一気に前線へと駆け上がる。全速力で疾走した後も精度が落ちない正確なシュートまで兼ね備える彼は、もはやチームの大黒柱」と称賛されるまでになった。

前への推進力。シュート力。そしてパス。まさに天才。

メルテンスさん
ドリース・メルテンスさんはブリュッセルの東に位置するルーバン出身。
RSCアンデルレヒトの下部組織から、KAAヘントの下部組織に移り、トップチームに昇格。
その後は、紆余曲折を経て、オランダのPSVなどで活躍。その後、イタリアのナポリに移籍。
ウイングが本職のドリブラーだが(ブラジルワールドカップでも)、2016年シーズンにセンターFWにコンバートされ、そこで大活躍。ゴールを量産

【出典】メルテンスさん、筆者撮影

小柄だが、ドリブルの切れもなかなかで、得点力もある選手。

この3人を中心として、さらにルカクまでいるベルギー代表。
昌子・吉田を中心とする守備が大事なことは言うまでもない。

ベルギー代表はなぜ強くなったのか?

思えば2002年の日韓ワールドカップ。ベルギーと日本は2-2で引き分けたことを記憶の読者も多いだろう。そうなのだ、20年前はそんなに日本と変わらなかったはず。いつの間に世界屈指の強豪になったのには「わけ」がある。

2002年あたりで名選手が引退。若いタレントが出てこない現状に協会は危機感をいだく。協会はオランダとフランスを分析。前者からは各クラブで若手選手を育成方法、後者からは全国から有望な若手選手を集めて集中的に育成する方法を学んだ。その学びを反映させていった。

特に、有望選手のスカウティング年齢を引き上げ、幅広い層から有望選手を集めることなど選手個人の育成にフォーカスし改革を進めた。移民に対しても受け入れを行い、また、早い段階での海外進出も支援。
また、一貫した戦術を築き上げ、パスアンドムーブを中心とした戦術改革を進めた。

この結果、多くのタレントが育ち、こうして世界屈指の強豪になったのだ。

さあ決戦はもうすぐ

さあ3日の午前3時に決戦の時である。ベルギー代表は強いので、日本が勝てるとは思っていないが応援はしたい。

【出典】サッカーベルギー代表、筆者撮影

写真のようにベルギー代表が喜ぶのか?
それとも日本中が大騒ぎになるのか?

答えはもうすぐ出る。

ワールドカップ特別企画

第1回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その1)」
第2回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その2)」
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第18回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その18)」
第19回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その19)」


西村健
西村健

人材育成コンサルタント、NPO法人日本公共利益研究所(JIPII:ジピー)代表、事業創造大学院大学 国際公共政策研究所 研究員・ディレクター、一般社団法人日本経営協会講師、未来学者。
慶應義塾大学院修了後、アクセンチュア入社。 その後、日本能率協会コンサルティングで経営・業務改革、人材育成、能力開発を支援してきた。独立後、人事評価制度構築・運用、キャリアカウンセリングなどのコンサルタントとして活動中。最近はプレゼンテーション向上、モチベーション施策などに注力。

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