世襲禁止を憲法改正して明記しよう


半端ない

この言葉は10年前に滝川第二高校の中西主将が、現サッカー日本代表の大迫勇也選手のプレーをみてロッカールームで(テレビ局のカメラの前で)言った言葉。サッカーワールドカップのコロンビア戦での大迫選手の活躍で俄然、注目を浴び、サッカーファンを超えて広がりました。

その半端なさを示すものが日本の世襲議員の比率です。クリントン、ブッシュ・・・・アメリカだって世襲の事例が目立ってきているのですが、ま日本ほど「半端ない」国も珍しいものです。

他方、
小泉進次郎さん
石破茂さん
河野太郎さん
小沢一郎さん
・・・・
ご活躍している世襲議員も多いことも確かです。小泉さんを中心に超党派で「国会改革会議」を立ち上げるなど、素晴らしい活動をしています。

注意して欲しいのは世襲議員の行動がいいか、悪いかを話したいのではなく、世襲議員を生む制度が民主主義的にいいのかということです。

その家に生まれるのは仕方ないけど、世襲しない人生のほうがよっぽど幸せだったかもという、ある議員の独白を聞いたことがあるからです。
無言のプレッシャーが職業選択の自由を狭める、まさに権威主義。

世襲議員の方が競争上有利であるので、多くの首相は世襲議員が多いですね・・・というように様々な問題があります。中国を批判できません。

日本の政治家は中世?

「日本の司法は中世」と国際的にいわれるところですが、「日本の政治は中世」といわれても仕方ありません。江戸時代なんですね。

「親の政治資金管理団体から子の政治資金管理団体に資金を移すときは、寄附という形であればすべて非課税」(上杉隆氏)だそうですし、世襲議員は本人がやばい案件に手を染めず、まわりの古参秘書が手を汚すことで、世襲議員はさらにクリーンになるという皮肉な状況でさえあります。

世襲議員の問題については、以下のサイトがまとまっています。
http://agora-web.jp/archives/2028879.html

http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1087.html

私が言いたいのは、世襲議員が悪いとか、あいつらはずるい!という事ではなく、一部の恵まれた人が下駄をはいているという公正性の問題です。

名前が知られているというレガシーは競争環境を阻害します。

政治家の支援者も世襲?

さらに、最近目の当たりにしたのは、なんと、支持者も世襲しているように感じられたことです。びっくりしました。
でもその人の行動として当然なんだろうという気持ちもあったりします。

・三代続いて〇支援者なので
・お世話になってきた・いるから
・勝ち馬に乗ることが大事
・長い付き合いだし

この打算を支えるのが人間関係と習慣。

そこには「自分を相対化する思考」という知性はありませんでした。議員も議員ですが、こうした「自分だけよければいい」支援者が今の日本の政治風土を作ってきたと考えると感慨深いです(笑)。

世襲禁止を憲法に

憲法は世襲制限を禁止していません。ドリル議員を生んだ政治家事務所は、まさに豪族一家みたいな感じだったことを記憶している人もいるでしょう。

殿orお姫様
地元家老
城代家老
直参
・・・・

縁故資本主義、いや縁故封建主義かもしれないなあ~と笑ってしまうのです。

最後に世襲議員のかわいそうな答弁を紹介しましょう。

「表現の自由が優越的であるのはまさにですね、経済的自由よりも精神的自由が優越することであり」

こんな意味不明な答弁をしているのは本人もつらいでしょう。
不幸な制度はやめてしまいませんか?!


西村健
西村健

人材育成コンサルタント、オムニメディア代表、NPO法人日本公共利益研究所(JIPII:ジピー)代表、一般社団法人日本経営協会講師、未来学者。
慶應義塾大学院修了後、アクセンチュア入社。 その後、日本能率協会コンサルティングで経営・業務改革、人材育成、能力開発を支援してきた。独立後、人事評価制度構築・運用、キャリアカウンセリングなどのコンサルタントとして活動中。最近はプレゼンテーション向上、モチベーション施策などに注力。

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