スポーツ現場のリアル・第7回 エリートじゃないとダメですか?


世代交代。そして、現れたスター候補。

サッカー日本代表がベルギー代表に敗北したが、日本中が盛りあがった。
この盛り上がりで、サッカーワールドカップにはまる人が続出している。
その魅力に取りつかれる人んも多いだろう。
日本代表も素晴らしいサッカーを見せてくれたが、世界最高レベルもまた面白い。

世界レベルのスターたち

リオネル・メッシ


クリスチアーノ・ロナウド
といった「史上最高」と呼ばれるほどの巨星・スターがワールドカップを去ってしまったが、新たな男がスターに名乗りを上げた。

キリアン・サンミ・エムバペ・ロタンさん、通称はええっと・・・・。

ムバッペ?
エムバベ?

読み方はまだ統一できていないが、若きスターが現れたことは確かだ。
御年、19歳!
そして背番号はエース番号の「10」

そのスピード、技術、落ち着き・・・一級品だ。

でてきたフランスの至宝

彼はボンディというフランスのパリ近郊の町出身。ベッドタウンで多くの低所得者、特に北アフリカ移民やサハラ以南のアフリカ移民が移住してきた町でもある。

若いころから、その能力を渇望され、育成の名門で多くのエリート選手を輩出した「クレールフォンテーヌ国立研究所」に入学し技を磨く。

この学校をでて、モナコでプロ選手になり、活躍し、現在は世界的なクラブのパリサンジェルマンに所属する。

・謙虚
・素晴らしい精神の持ち主
・知的
・ハードワーカーであり多くは語らない
・家族をとても大事にする
との評判だ。

物議を醸す行動を取り、その発言と行動の自由さに批判が集まりがちなネイマール選手(ブラジル代表のエース、パリサンジェルマンの同僚)とは対照的である。ちなみに、父親のウィルフレッドさんはカメルーン出身で、最初のクラブでコーチをしていたそう。

今やサッカーエリートじゃないと代表は無理?

ここで注目なのは、お父さんである。スターの親を見ていても、指導者であたり、元選手というケースが非常に増えてきた。
日本代表のレギュラーで知られているところでは、昌子さん(父親が姫路獨協大サッカー部監督)くらいであるが。世界はちょっと違う。

メッシさん:父親が地元クラブのコーチ
ネイマールさん:父親が元プロ・サッカー選手
アザールさん:父親が元プロ・サッカー選手(兄弟も)

ルカクさん:父親が元プロ・サッカー選手

フェライニさん:父親が元プロ・サッカー選手

【出典】フェライニさん、筆者撮影

クリロナさんは父親がサッカーチームの仕事をしてたが、厳密にはプレーヤーとは言えないが、スターであり、スター候補が環境における何らかのメリットを受けていることもまた事実。

貧乏では代表クラスのサッカーにはなれない?

これは結構難しい問題を抱えている。たしかに最近の選手の実家を見ても、裕福な選手が増えたように感じる。

代表クラスに上り詰めるには、小学校のチームに所属する前から、地元クラブ・サッカースクールに通うことが必須になる。10歳からサッカー始めるのでは正直遅い。そうすると、習い事やサッカーチームの月謝を払えるほどお金がないと難しくなってきている。

ストリートサッカーが生んだ「ロマーリオ」などの名選手の苦労が際立つ程である。「下克上」「成り上がり」がなかなか難しい。

競争が激化し、ストリートサッカーも少なくなり、
サッカーで「成り上がる」こともできなくなるのか?


西村健
西村健

人材育成コンサルタント、オムニメディア代表、NPO法人日本公共利益研究所(JIPII:ジピー)代表、一般社団法人日本経営協会講師、未来学者。
慶應義塾大学院修了後、アクセンチュア入社。 その後、日本能率協会コンサルティングで経営・業務改革、人材育成、能力開発を支援してきた。独立後、人事評価制度構築・運用、キャリアカウンセリングなどのコンサルタントとして活動中。最近はプレゼンテーション向上、モチベーション施策などに注力。

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