【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その14)


赤い悪魔の躍進もこれまで?
レ・ブルーが返り討ち?

前回大会からベルギー代表がくるーと言って、ウオッチしてきたが、ついに準決勝まで来てしまった。
ベルギー代表については外国にルーツを持つ選手たちを記事で紹介したが、準決勝の相手であるフランス代表選手ついても見てみたいと思う。

そもそもフランス代表は1998年の優勝時、ジダンさんをはじめ多くの移民2世や外国にルーツを持った方が多かったが、今回もまた多いのだ。

外国にルーツを持つ選手たちのフランス代表

メンバーのうち、外国にルーツを持つ人は結構いる。
カタルーニャ、ポルトガル、スペインなど隣国を除くと以下になる、

GK
16 スティーブ・マンダンダ(マルセイユ) *コンゴ系
23 アルフォンス・アレオラ(パリSG) *フィリピン系

DF
3 プレスネル・キンペンベ(パリSG) *コンゴ系
5 サムエル・ウムティティ(バルセロナ) *カメルーン系
17 アディル・ラミ(マルセイユ) *モロッコ系(コルシカ島)
19 ジブリル・シディベ(モナコ) *マリ系
22 バンジャマン・メンディ(マンチェスター・C) *セネガル系

MF
6 ポール・ポグバ(マンチェスター・U) *ギニア系
12 コランタン・トリッソ(バイエルン) *トーゴ系
13 エンゴロ・カンテ(チェルシー) *マリ系
14 ブレズ・マトゥイディ(ユベントス) *アンゴラ系
15 スティーブン・エンゾンジ(セビージャ) *コンゴ系

FW
8 トーマス・レマル(モナコ) *グアドループ系・ナイジェリア系
10 キリアン・ムバッペ(パリSG) *カメルーン系・アルジェリア系
11 ウスマン・デンベレ(バルセロナ) *モーリタニア系・マリ系・モーリタニア系・セネガル系のハイブリッド
18 ナビル・フェキル(リヨン) *アルジェリア系

この表を見てもあれ?と思う方もいるだろう。
第一に、聞いたこともない名前がでてくる。グアドループは西インド諸島の島嶼群であり、フランスの海外県だそうだ。人工40万人。

第二に、フランス関係ないやんという名前もでてくる。
ギニア、マリといったところはフランスの植民地、カメルーンは最初ドイツの植民地でその後英米となったところである。しかし、上記にはアンゴラ(ポルトガル領)、コンゴ(ベルギー領)なども出ていて、多彩なラインナップになっている。

コンゴはフランス語公用ということで、比較的フランスに来やすいのだが、アンゴラの場合は、ポルトガル人がフランス国内の外国人としては一番大きいこと、同じヨーロッパということが理由かもしれない。

フランスの移民政策の今

現状、フランスの移民政策は、移民受入国として長い歴史があるが、移民やその子孫の社会統合に苦しんでいるのが現状だ。

フランスの移民政策の前提を抑えていきたい。第二次世界大戦後経済成長があり、その時に安価で大量の労働力が必要となり、炭坑や自動車工業の労働者としてスペイン、ポルトガル、マグレブ等から大量の外国人労働者を受け入れたことが発端。それまでフランスよはどこまでをいうのか?ということが比較的不明瞭なものの、そこがきっかけ。

まずは多くの男性が1人で移民として入植してきた。

その後、オイルショックを受け、政策を転換。移民受入れの門戸を閉じた。ただし、家族の合流に関する人権に配慮、すでに移民している人が家族を呼び寄せることをOKとしたのだ。

こうして流入数は増えていく。ドイツと同じようだ。

1998年に、不法滞在者を正規化する特別法が制定。滞在許可を付与を与える一方、規制を課す。高度人材の優先的受入れを狙い、それ以外は外国人の流入阻止を図る政策をとった(参考)。

その後は,フランスでの生活が一時的なものであった労働移民の多くは大都市近郊にある工場付近の仮設住居に住む→定住化→住居が撤去・労働者は「ホワイエ」と呼ばれる単身寮に移住→大都市郊外に建設された HLMと呼ばれる中・低所得者向けの公的集合住宅に,多くの移民が入居という形で集住が進む。

大都市近郊、若者の失業問題、イスラムのフランス文化との軋轢(モスクの建設、スカーフ問題)などが現状であり、問題解決は進んでいない。日本の未来かもしれない。

フランスバンザイ

さあ、もうすぐフランスVSベルギー。レブルーと赤い悪魔。
フランスを応援する人はラ・マルセイユーズを歌いながらベルギー戦を迎えてみてはいかがだろうか。

第11回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その11)」
第12回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その12)」
第13回 「【特別企画】UrbanFolks流、サッカーワールドカップ観戦ガイド(その13)」