【SDGsの本質】<第1回>今回の被災にみる自然の恐ろしさ


【出典】広島市、S撮影

まずは、今回の西日本豪雨、亡くなられた方に哀悼の意を示します。
被災された方もできるだけ早く普段の日常に戻ることを願っています。

友人がボランティアに行っていますが、その過酷さはボランティアもビビるほど。
猛暑で大変だと思いますが早期の復旧を心から願っています。

記録的豪雨。

広島、愛媛以外でも、大変な状況は続いています。そもそも今回の大災害の原因となる豪雨はなぜ起きたのかよくわかりません。

広範囲に過去数十年間で最大の48時間降水量が観測されたという事実はわかっても、なぜ「最大」になったのかは色々調べても見えてきません。1時間降水量はそれほどでもなくても、48時間や72時間水量が示すように、2~3日間にわたった長さがポイントのようです。

【出典】広島市、S撮影

水害の恐ろしさ

先人たちの努力でこれだけの体制になりました。ダム、河川堤防・・・。ある程度はコントロールできるように思います。しかし、自然はそれを乗り越えてくることも確かです。

肱川の氾濫で甚大な被害があり、ダムの操作は適切だったのかが問われていますし、行政の責務ということで批判されています。

行政の対応の遅れというのは簡単ですが、それなりに行政も事前予防をしていますし、頑張っています。

5カ所の堤防が決壊し濁流が住宅街に押し寄せた倉敷市真備町地区は甚大な被害がありましたが、今年度倉敷市地域防災計画を修正していますし、小田川の対策はする予定だったと聞きます。

地域防災計画を見ても、

洪水予報河川において,洪水のおそれがあると認められるときは,
適切に洪水予報を行うとともに,水位周知河川について,避難判断水位及び洪水特別警戒水位(氾濫危険水位)を定め,その水位に達したときは,直ちに県水防計画で定める水防管理者,量水標管理者及び関係市町村に通知し,必要に応じ報道機関の協力を求めて,一般に周知する。また,県は,その他の河川についても,役場等
の所在地に係る河川については,過去の浸水実績を活用する等,河川の状況に応じた簡易な方法も用いて,市町村等へ浸水想定の情報を提供するよう努める。

【出典】倉敷市地域防災計画 P58

ハザードマップを見ても

【出典】倉敷市真備・船穂地区ハザードマップ

紫部分は「2階の軒下まで」と書いてあります。それなりに予想されていたことも確かなのです。2年前の広報でも特集が組まれています。

住民はハザードマップを見て、理解して、行動をイメージしておかないといけません。一方、行政も周知・配布すればいいというものでもないのです。理解し・行動をイメージしてもらう必要があります。

忙しい毎日でどのようにそうした対策をするべきなのかは皆で考えていくべきことでしょう。

やはり災害とは恐ろしいものです。その災害に対しては、地域の皆さんが助け合ってていかなければならないものです。これまでの経済優先の開発がどれだけ影響を与えてきたかを慎重に見定めていくことが求められていると思います。

神戸市灘区篠原台の衝撃

筆者のNPOのメンバーが住む神戸市灘区篠原台では、土砂が集積して大変なことになっています。土砂が流出。大きな岩・・・・。

実際は、上部地域の開発が途中になっていたことが理由とささやかれていると聞きます。別に神戸市のこれまでの都市政策を批判するわけではありませんが、山を切り崩し、斜面に家を建てるということはやはり厳しいものがあるのかなと実感しました。

これまで以上に、「自然との共生」「自然の猛威を前提にしたまちづくり」を考えていくべきでしょう。

SDGsに向き合わないと

変動する地球環境は本当にどういった状況なのか?
温暖化は猛威を振るっているが、どの程度、文明の脅威になっているのか?
異常気象が多発しているのか?それともそう見えるだけなのか?
色々と皆さんにも疑問があるでしょう。僕もホントのところ、わかりません。

東京大学気候システム研究センター助教授、木本昌秀さんによりますと
・短期間のデータをもって気象に異変が生じたかのように判断することは危険
・地球の大気や海洋の動きは、決して一定ではなく絶えず変化
・気候の形成と変動には複雑な要素が絡み合い、まだまだ解明できない問題
なのだそうです。

SDGs、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)で気候変動についても国際的な合意がされています。

経済成長も安心安全の地域がなければ成り立たないことを考えていくべきでしょう。


西村健
西村健

人材育成コンサルタント、オムニメディア代表、NPO法人日本公共利益研究所(JIPII:ジピー)代表、一般社団法人日本経営協会講師、未来学者。
慶應義塾大学院修了後、アクセンチュア入社。 その後、日本能率協会コンサルティングで経営・業務改革、人材育成、能力開発を支援してきた。独立後、人事評価制度構築・運用、キャリアカウンセリングなどのコンサルタントとして活動中。最近はプレゼンテーション向上、モチベーション施策などに注力。

西村健の記事一覧