なぜ訪日観光客を2020年に4000万人にする必要があるのか?


【出典】大阪城、N撮影

観光。光を観る。

外国人に日本というわれらが母国を観光してもらえるというのはとっても嬉しいものです。
しかし、なぜに2020年=4000万人、2030年=6000万人にするのでしょうか、そんなに来てもらうことがなぜ目標なのでしょうかと思うのです。

影響は?

「首相が掲げる名目国内総生産(GDP)600兆円の達成に向け、観光施策をその起爆剤にしたい」というのはわかります。消費額を32年に8兆円、42年に15兆円を目指すというのもわかります。しかし、人数を4000万人になってしまうと何がおきるかを理解しているのでしょうか?

特に東京五輪時に!

観光客数増加にインフラが対応できないのは目に見えています。さらに、ホテルが取れないといった一般人への影響もあるでしょう。しかも、民泊事業は規制により、ビジネスとして魅力がなくなってしまいました・・・・。

京都では

【出典】京都駅、N撮影

平成28年 京都観光総合調査によれば、

・3年連続で5,500万人台を維持し,5,522万人
・年間宿泊客数は,前年から53万人,3.9%増加し,過去最高となる1,415万人
・外国人は2年連続で300万人を突破
・前年から2万人,0.6%増加し,過去最高となる318万人

と絶好調。外国人観光客は以下の通り。

しかし、京都では地域の問題も起きています。

それは地元住民と外国人観光客のトラブルです。親族の地元でもありますので、色々聞いています。

「観光客がバスの車内に持ち込む大型のキャリーバッグが通路をふさぐため、混雑度が増す」などが多い声です。

整理しますと、
・キャリーバッグで中に入るのに時間がかかる
・時間がかかる
・バスが混雑
・バスに乗れない
・バスが遅れ混雑
というループです。

さらに、民家に立ち入る、しきたりを守らない、勝手に入ってくる、騒がれたりなども聞きます。高野山で起きた宿坊についての期待とのギャップがトラブルを生んでいるのかもしれません。

あと個人的には、京都駅のロッカーが全く取れないので京都出張のときは小さい荷物にまとめていきます。

バルセロナではバルセロナ五輪以降、バルセロナFCやサクラダファミリアなど観光地としての魅力が増し、急速に観光地化。古くからの街並みが一変し、無認可の宿泊施設が急増したそうっです。これに対して、観光客と住民のトラブルが続出していると報告されています。

どれだけお金をかけたのか????

【出典】奈良の大仏、N撮影

こうした成功は、海外で広告宣伝費をかけたことが効果をあげたことがうかがえます。別にそれは素晴らしいですが、
・どれくらい投資したのか、
・そして、今後どれだけの予算を投下するのか、
くらいは明らかにしてもらいたいものです。


明智秀敬

研究者
専門は会計、財政再建など。予算の配分と政治、既得権益の影響を調べている。

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