田崎正信の「政治家は住民が育てる」(第1回)


音喜多新党、あたらしい党がスタートした。そうした中、政治家に求められる条件、人間性・姿勢、本物の政治家になる「条件」、若者へのメッセージについて田崎正信さんが編集長のインタビューに答える。

西村:
田崎さんに聞きます。これからの政治家に何が求められます?

田崎:
俺が思っているのは、政策とかは誰だって想像力があるので、自分の将来設計を考えるのと同じで誰にでも思いつくもの。学生でも若い方々でも、明日と未来への想像力を持てるかどうかで政策は出来る。政策とはそういうもの。大事な問題がでてくるだろうなあ?と考え、リスクヘッジをどこまでかけられるか、思慮思考を深めるという事が大切。

こういう問題があるだろう、起こりうるだろう、政策をつくるとこうなるだろう。発想力と想像力、そして人間性。政治に求められるのは平和と人と安心、絶対的弱者に寄り添うことが政治の根幹である。

100円しか無くても100円を分け合えるのが理想の政治。経済を伸ばすのは、経済界の仕事、政治家に求められる素質は想像力・発想力・行動責任・人間愛の豊かさだと思う。

西村;
人間性の豊かさ?

田崎:
例えばカフェで知人数人でコーヒーを飲むときに小さいことに気が付くか、気が付かないか。「他の人の砂糖やミルクがある?とか、ありがとう、ご馳走様とかお店の方に言えるか?」小さいベクトルがわからない奴が大きなことはできない。ようは積み重ね。

政治学校や政治塾でやるのは政策論とか、選挙戦術。そんなものを想像できない奴が、選挙・政策を自ら描けない者が何を学ぶのか?どういう選挙をして何を伝えて信任を受けたいのか、一票とは心を預かる、その根幹をわかっていないといけない。
政治家とはどういうことか、お金とか経済で政治家を目指すことではない。想いがある、志がある、社会をどうしたいという確固たる基礎と根幹がないといけない。

政治家は一人親方。激戦を戦うだけの人間性と胆力を持たなくてはいけない。そして、議員に成れたら、政策はできた瞬間から常に見張っておかなければならない、時は劇的に早く流れているので、簡単に過去ものとなる。と同時に、法令整備を整えなければ意味はない。

西村:
さらに深堀したいところ。どういう人間性?

田崎:
自分に能力があると勘違いしているのはダメ。現状をリアルに見れていない。政治家たる人間は何より謙虚さが必須。見た目や学歴、肩書などは重要ではない。褒められて、おだてられて「そんなことないですよ」「みなさんのおかげです」と本心で言えないとね。原点を理解していない人間(政治家)が多いと思う。

また「他人を騙せても自分を騙し偽る人間はダメ」だと思う。一番そこがストレスになる。「自分がなぜ政治家になろうとしたか」原点の志を騙し、偽る奴は失格。

西村:
「親の後を継ぎたいと思いました。2世ですし、熱い思いはあまりないですが、役割に忠実にプロとしてはしっかりやります」と言った方がいい。

田崎:
うん、そうだね!
情けない事に有権者と真っ向勝負する政治家がでてこないよね。あと、リスクヘッジをどれだけかけられるかが大事。何かを作り上げようと思った時に、社会の流れを見ていて分からないのはダメ。反対者はいる!手立てと発言!その方々に対して説得が可能かどうか?等々、考えることはたくさんある。
準備したことが発想になる。ホームレスに話しかける政治家がいて欲しいし、分をわきまえつつ成長する政治家が欲しいところ。主権者に政治家を育む環境も希求したい。

政治を、社会実験の感覚でやっているのは無責任。社会実験したいなら自己犠牲しろと思う。政治は自己犠牲。高い歳費をもらっていて、当選した瞬間にあんのんのやっているのはありえないと。給料取りになりたいのなら、民間で普通に働けと。そんな方々は、民間企業でも通用しないのだろうけど。

本来、自分の推進した政策で自治体に損害を与えた場合は損害賠償を求められるべき。そうなると偽物は立候補出来なくなるのではないかな、そこに必要になるのは決断と志と責任となる訳だから。

田崎:
1人でも社会と闘う意識を持てっていないと、社会を変えるのは難しい。特に「自己責任の意味わかっている?」と思う政治家がなんと多いことか。政治の世界は人の信任を得ているくせに、自己責任をおわなくていいし、まさにいいっぱなし、やりっぱなし。俺はやっぱり、今の政治家に求めたいのは「政治の信頼回復を念頭においてください」ということ。できるだけのウソのない政界を創ること。

自ら含め、行政の情報開示ができる議員になってください。歳費まで情報開示する必要はないけど、自己責任が持てるかどうか。これからの必須な事は情報開示は無論、説明責任を丁寧に明確に表せるかどうか。

住民に対しては、感性を求めたい。どんな立派なことを言っていても、自分の人生からの経験値・想像値に基づいて、政治家や候補者の言っていることは信用できるか?と考えて貰いたいと思う。そういう感覚を大切にして貰いたい。友人関係でも「あいつにはついていけない」という感覚を持っているはず。特に若い人はその感性を磨いて欲しい。

(続く)


田崎正信
田崎正信

政治活動家
1962年生まれ。九州の地方自治体職員を経て無所属の立場で自治体議会議員を経て首長挑戦の過去を生きて今に至る。政治と選挙の真実を伝えるため、社会のファシリテーターとして活動、様々な提言をしている。NPO法人日本公共利益研究所顧問

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