【若者たちが創る、“異彩のキャリア” 】第1回:人生を変える授業、はじめます


本シリーズでは、「人生を変える授業、はじめます」というキャッチコピーとともに、学生及び非大卒人材に対するキャリア教育事業等を行う一般社団法人スクール・トゥ・ワークが作成する記事を掲載してまいります。

【質問1】
今の若者の中で、大卒(大卒+大学院卒+在学中)の人材の比率は、何%ぐらいいると思いますか?

【質問2】
就職後3年で、高卒の就職者の離職率は、約何%ぐらいいると思いますか?

もし、両方とも、正確に回答できる人がいたら、それは教育関係に従事する専門家か人材関係に従事する専門家のどちらかの人だと思います。

質問1の答えは「49%」です。大卒は49%、中学校卒、高等学校卒、専門学校卒、高等専門学校卒、短期大学卒や大学中退などの非大卒人材は51%います(グラフ1参照)。

質問2の答えは「約40%」です(グラフ2参照)。
なぜこれらの回答が難しいと言ったかというと、現在の日本では大卒と非大卒では大きな断絶があると考えるからです。

一般社団法人スクール・トゥ・ワークでは、キャリア教育を通じて、この非大卒人材を中心とした若年者のキャリア観の醸成をしようと考えています。

次世代は「VUCAの時代」であると言われます。
VUCAとは、Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)、この4文字の次の時代を象徴する文字の頭文字です。ダボス会議などの国際会議で近未来を占うキャッチフレーズとして議論されています。

“VUCAな未来”はすでに始まっています。25年前に存在すらしていなかった企業が、世界のトップ10企業の過半を占めています。さらに新しいユニコーン企業は毎年のように産声をあげています。今の10代が社会の中心を担う次の25年後、どんな企業がどんな社会を、どんな仕事をつくっているのか誰も予想がつかないのです。

社会、企業、そして仕事が変わりゆくなか、学校から仕事への結節点も変わっていきます。学校で学んだ知識をいかに仕事に活かすか、と同時に、仕事や自身のキャリアを意識して学校で何を学ぶか、が重要になります。

キャリアづくりとリンクしない学びは、時代の流れの急激さのなかで力を失っていきます。逆に言えば、学びの動機付けが自身のキャリアとリンクしたとき、仕事へ出る前の力を蓄えるのに学校ほど向いた空間はありません。

私たちは、対話型授業を通じた非大卒人材を中心とした若年者のキャリア観の醸成によって、新しい時代の中で、”「学校から仕事へ」のステップがどうなっていくのか”、考えていきたいと思っています。

この疑問に正解はありません。しかし、学校での授業や企業との対話を通じて、この疑問に対して最も具体的な選択肢を指し示めしたいと考えています。

これまで、自分の人生を自分で決めた人はごく少数でした。

江戸時代には「身分」がその人の人生を決めていました。昭和・平成時代には「企業」がその人の人生を決めていました。

現代では、進学、就職や転職といった「点」では選択をしますが、点同士をつなぐ「線」では、あらかじめ誰かが決めたルートに沿って、人生をつくってきました。
身分制度がなくなり、職業の選択が自由となったあとも、人々がどういった職業人生を歩むかは、就職した「企業」が決めていたのです。
しかし、すでに企業の寿命は人間の職業人生の長さの半分となり、企業が個人の人生を決める時代は終わりました。
ひとりひとりが自分で決めなくてはならない時代が、やってきました。

人生を「自由」に決める時代。自由のなかで、自分が納得できる判断はできるでしょうか。今、そのためのきっかけづくりが求められています。

私たちは、自分の職業人生を作るためのきっかけを、学校で学ぶひとりひとりに、提供したいと思っています。
「自由」の時代に、すべての人が、幸せな職業人生をつくれるように。

そして、良い学校に入った、良い企業に入ったという、人生の「点」で満足するのではなく、納得のいく「線」の職業人生づくりを応援していきたい。そのために、関係するすべての皆様と一緒に考えながら、一歩一歩活動していきます。

若い世代が元気ないと言われますが本当にそうでしょうか?日本の未来は暗いから、若者の未来も暗い?

いえいえ、すでに日本には異彩を放つキャリアを歩みだしている若い世代が生まれています。スクール・トゥ・ワークは若い世代が学び、教えるためのプラットフォームを目指す活動のなかで、たくさんの若い世代と対話していきます。

その中でも、キラリと光る人たち。こうした人たちのキャリアストーリーについて私たちだけで独占してしまうのは、もったいない。私たちは、そうしたキラリと光る若い世代のストーリーを発信していきます。また、日々の活動や、パートナー(講師)の授業の風景、有識者との意見交換などを紹介していきます。

若い世代の、若い世代による、若い世代のためのメディア。キャリアづくりの情報のプラットフォームを目指して本シリーズの掲載をしてまいります。

(グラフ1)1世代あたりの大卒・非大卒人材の分布

(グラフ2)高卒就職者の離職率


一般社団法人 スクール・トゥ・ワーク
一般社団法人 スクール・トゥ・ワーク

一般社団法人スクール・トゥ・ワーク(代表者:代表理事 古屋星斗)
学生及び非大卒人材に対するキャリア教育事業等を展開しています。キャリアを選択する力の育成を通じて、未来を生きる若者全てが安心・納得して働き、その意欲や能力を十分に発揮できる社会の実現を目指しています。

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