みんなの党の復活、渡辺喜美党首は全く新しい人達とスタートすべきだ。


みんなの党が政治団体として統一地方選挙に公認・推薦候補者を出すということのようだ。筆者はみんなの党の方向性は基本的に正しいと思っているので非常に良い事だと思う。また、渡辺喜美氏の年齢も考えると、このような草の根活動を地道に行う姿勢は政治理念を時代に繋ぐものであり、政治家個人の姿勢としては高く評価できるものだ。

しばらくの間、国内での中道右派の改革勢力は個別バラバラに分かれる形で迷走していくことになるだろうが、最終的に大きな河の流れになるために小さな湧水があふれ出した状況を作っておくことに価値がある。個々の小さな泉には力はないが、みんなの党が最終的な大きな大河を形成する川の流れの1つになることは間違いないだろう。

新?・みんなの党は政治資金をクラウドファンディングで募集するとのことだ。前回の失敗はみんなの党が渡辺喜美氏の一人で切り盛りされた政党あったにも関わらず、それ以外の政治家の影響力が強すぎたことに問題がある。そこで、今回は党の理念を支える有権者集団を形成していくことは意味がある。党首の首をクーデターで獲ったら終わるような政党ではなく、改革のための有権者の持続的な固まりができていくことは望ましいことだ。

渡辺氏には是非とも従来までの地方議員とは一線を引いた活動を行ってほしい。東京都内であればみんなの党の看板を掲げれば各基礎自治体でギリギリ1議席を確保することはできるだろう。したがって、改革勢力の裾野を拡げるために、従来までの政治関係者はこの新しい動きには必要がない。むしろ、それらの人々とは距離を取る形で新勢力を構築することが望まれる。

政党は、最初に既存の政治家の誰と組むのか、ということで色がついてしまうものだ。中途半端な政治勢力と組むくらいであれば、ゼロベースでやり直すほうがすっきりして良い。政党としての当面の顔は渡辺氏一人で十分であり、今回は地道に党を支える有権者集団を作り、そして志ある人たちの政治への門戸を開く機会を創ってほしい。


渡瀬 裕哉
渡瀬 裕哉

パシフィック・アライアンス総研所長
早稲田大学大学院公共経営研究科修了。トランプ大統領当選を世論調査・現地調査などを通じて的中させ、日系・外資系ファンド30社以上にトランプ政権の動向に関するポリティカルアナリシスを提供する国際情勢アナリストとして活躍。ワシントンD.Cで実施される完全非公開・招待制の全米共和党保守派のミーティングである水曜会出席者であり、テキサス州ダラスで行われた数万人規模の保守派集会FREEPACへの日本人唯一の来賓者。著書『トランプの黒幕 共和党保守派の正体』(祥伝社)は、Amazonカテゴリー「アメリカ」1位を獲得。主なメディア出演実績・テレビ朝日「ワイド!スクランブル」、雑誌「プレジデント」「ダイヤモンド」など。

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