賢い有権者になる方法No5:政治家の経歴を見よう


【出典】フリー素材、ぱくたそ

みなさん、街角で政治家のポスターを見かけませんか?
統一地方選も近くなったことが理由で、政治家が2人並んだポスターを我々は目にすることが多くなりました。よく見てみると「〇〇時局講演会、平成31年〇月〇日」などと随分先の日時が書いてあったりします(笑)。それは置いておいても、とにかく、選挙が近くなったことを実感させます。

チェックポイント:経歴を見てみよう

さて、その政治家さんをどう見定めるか。

専門的に言えば、政治家になりたい人なのか、政治家としてやることがある人なのか、大体の経歴と発言をみればわかるものです。特に、「政治家になりたい人」の特徴は、

・権力を持ちたい取りたい、人を動かしたい:権力的気質
・仕事で活躍する能力がないから、政治家になる:見栄っぱり
・偉人に憧れる、名誉欲を求める:自分のプライドの肥大化

というところに心理的な欲求を持っています。そのことがうかがえる人です。つまり、家業でやらないといけないという人と政策に興味がある人と奉仕の心を持った人以外の人たちのことです。多かれ少なかれ人間はそういった欲求を持つものでしょう。いいんじゃないかなとは思います。しかし、ある程度過剰ですと、それは問題になります。

チェックポイント:何をやりたいのか?を徹底的に聞く

キャリアコンサルタントの西村が思うに、大きく2つのポイントがあります。

①政治家という「職業」にあこがれる?
②政治家として「できること」に興味を持つ?

この違いは非常に大きいです。

さらに、①にもタイプがあります
・肩書・立場を欲する人
・偉そうに振る舞える可能性を欲する人
・比較的高額な報酬を期待する人
・自分のプレイドを満足させたい、見栄を欲しがる人

②にもタイプがあります
・自分がやりたい仕事(政策形成、行政チェック)がある人
・他人のため・支持者のために仕事をする人

だからこそその見極めが必要です。そこで見るべきなのはキャリアです。政治家になるまで、いろいろなキャリアがあるでしょう。それが人生というものです。政治家になる夢に向かって一歩一歩努力してきた人もいればそうではない人もます。何かのきっかけで目指す人もいれば、そうではない人もいます。人生いろいろです。

ただし、特に大きなキャリアチェンジの場合、「なぜなのか?」を確認する必要があります。普通ではないキャリアトランジッション(キャリアの移動)、ある業界から別の業界に移るなどの場合です。政治家になることに何かチャンスを見出す、何かを企んでいる可能性あります。

どうして政治家になりたかったのか、なる必要があるのか、質問をしましょう。
そこで質問してみて腑に落ちなかったら、あ~この人は政治家になりたいだけだなと考えればいいです。特に政治家になることに運命をかけているような人、例えば「私は失うものがない」と発言している人には注意が必要かもしれません。

目立ちたがり屋のリベンジマッチ

自民党の魔の〇回生と呼ばれる方々が世間では批判されていますが、そうした方には注意が必要です。酷いことを言うようで恐縮ですが、キャリアでうまくいかない、自己のプライドが高く、そのことが処理できていない人によく見られます。見た目・風貌がよい、能力が非常に高い、学歴がある、お金がある・・・という条件を持っている人が「人生再逆転のワンちゃん(チャンス)」を狙って政治家に立候補するというケースがよく見られます(これは偏った見方なので注意ください)。

普通考えてみてください。政治家なんてなりたいと思います???
嫌いな人からボロカスいわれ、自分のことじゃなくても頭を下げ、言いたいことはいえない、支持者に多少はこびへつらう・・・・
支持者の使い走り・代理人に陥る可能性もあります・・・・
なってもできることは限定的です・・・・

こういう状況でも、社会のために身をささげる人は少数ですが、筆者の周りにいます。でも、その数が多くないのは現状です。

確かに、政治家になると周りはぺこぺこしてくれます。扱いも変わります。態度が露骨に変わります(笑)。横にいたから知っています。勘違いをするチャンスは山ほどありますから。

政治家といっても、ある程度の実務者が求められます。エクセルが使えないとか、では政治家になっても行政職員から「口だけ」と思われるだけでしょう。政治家という職業に憧れる人を政治家にしてはいけません。


西村健
西村健

人材育成コンサルタント、NPO法人日本公共利益研究所(JIPII:ジピー)代表、事業創造大学院大学 国際公共政策研究所 研究員・ディレクター、一般社団法人日本経営協会講師、未来学者。
慶應義塾大学院修了後、アクセンチュア入社。 その後、日本能率協会コンサルティングで経営・業務改革、人材育成、能力開発を支援してきた。独立後、人事評価制度構築・運用、キャリアカウンセリングなどのコンサルタントとして活動中。最近はプレゼンテーション向上、モチベーション施策などに注力。

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