賢い有権者になる方法No6:政治家はメンタリストではないと生きていけない?


メンタリストとしてDaiGOさんが有名です。心理戦術で、人の心を読むのが仕事です。占い師なども広い意味ではメンタリストと言えます。

メンタリストに実際出会って、分析しましたが、なかなか凄いなあと思いました。少し人格障害的な部分もあり、最悪な場合、サイコパスのケースもあります・・・。

メンタリスト=政治家になりがち?

政治家にはほんとこうした人が多い、というか政治家はメンタリストにならなくてはいけないと最近実感します。

なぜか。

・票を得る・支援者にそっぽを向かれないようために口当たりのよいことを言う
・自分の言葉や行動に責任をぼかす・ごまかす・オブラートに包む言語を巧みに使い分ける
・忙しいので、一瞬で相手の利用価値を見極める
・違うこと言う他人の意見に迎合しつつ、自分が上の立場であることも見せ、相手を都合の良い方向に誘導する
・相手の欲望や求めることを理解し、対処する

必要があるからです。

つまり、政治家たるものメンタリストにならないと生きていけません!・・・・というかそういう部分も多少は持っていないと生きていけません。
別にそれがいいとか悪いとかではありません。

そもそも、政治家が自分のホンネをいっても皆が皆、わかってはくれないのです。他人は背景や状況を理解できないですし、誤解したり、自分にとって都合よく解釈するものです。知識のない場合や理解力など知的能力が低い場合はなおさらです。

政治家に必要な嗅覚

政治家として生きるのは人気投票に勝ち続けること。だからこそ、
・相手が何を欲するのか
・相手がどんなことに関心があるのか
・どういう性格か
を見極める「営業能力」が必要なのです。

別にそのような能力がいいとか悪いとか言っているわけではないです。誤解しないでください。そういった能力を持っている、発達させる必要が政治家はあるのです。トップセールス営業マン並に。

ある意味、政治家はほんとかわいそうだと思います。面倒くさい人や嫌いな人や苦手な人と長らく付き合わなければならないのですから。いちゃもんつけてくるおっさんにもいい顔をしないといけません。集票力がある地域の有力者に多少はこびないといけません。生き抜くためにはそうしないといけません。

最近、10歳上の人生の先輩で、知識量が少なく、知的能力が低いが自分が正しいと思い込む度が強く、独りよがりの自説を言いっぱなしたい・・・・という思いを持ったとってもかっこよく・素敵なオッサンにいじめられましたが、それだけでストレスで髪が抜けましたから(笑)。

普通の人は自分のメンタルがやられます。

メンタリストになってはだめ?

しかし、政治家はあくまでも多くの人の代理人にしかすぎません。
誠実に話をして、理解をしてもらう必要があります。

「〇〇は終わった」「韓国をやっつけろ!」「パワハラ発言だ~」といったアジテーションもいいですが、冷静な立場を導くのが政治家の役割です。

そもそも事実をどこまで把握しているのでしょうか?
理解しているのでしょうか?

「あいつらはおかしい」といって、批判するのではなく、妥協点を探るのが政治家の役割でしょう。

人の心を誘導して政治家としての賞賛を他人から求めていただいては困ります。
なぜかというと、そんな余裕がこの国にはないからです。

また、偉そうで悪いですが、忠告です。

メンタリストになるところに努力をして、時間を費やす人生はむなしいだけです。メンタリストは相当の準備がないと続けられるものではありません。しかも、完璧にメンタリストとして振舞うのには大変な労力が必要です。少しの隙を見せてしまうと「なんだあいつ」と言われ、他人からも「あいつはトラブルメーカー」と言われます。

「猜疑心」と言い始め、他人を疑うようになり、「表と裏がある」という評価を受けて、自爆するのです。つまり、策に溺れるのです。結果、誰も周りには集まらなくなります。

素敵な人たちが、そうなっていくプロセスを何度も見てきました。助けてあげたかったけど、その人たちは僕の言うことを聞かなかったから、仕方ありません。

政治家として、人をうまく使っておいしい思いをしようということはやめた方がいいと思います。「人たらし」とか言われることのある政治家さんや政治家候補さん、お気をつけてください!

そして、我々有権者は人物をしっかり見極めていかなければなりません!
(一緒に政治家を研究しましょう)

「賢い有権者になる方法」連載シリーズ

第1回 「政治家さんに会ったらツッコミを」
第2回 「正しい政治家の見極め方①」
第3回 「政治には冷静に~成人式を過ぎた若者に!」
第4回 「問われるべき政治家の「責任」」
第5回 「政治家の経歴を見よう」


西村健
西村健

人材育成コンサルタント、NPO法人日本公共利益研究所(JIPII:ジピー)代表、事業創造大学院大学 国際公共政策研究所 研究員・ディレクター、一般社団法人日本経営協会講師、未来学者。
慶應義塾大学院修了後、アクセンチュア入社。 その後、日本能率協会コンサルティングで経営・業務改革、人材育成、能力開発を支援してきた。独立後、人事評価制度構築・運用、キャリアカウンセリングなどのコンサルタントとして活動中。最近はプレゼンテーション向上、モチベーション施策などに注力。

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