ジェンダーレス制服導入よりも公立学校生の制服を全廃すべきだ


ジェンダーレス制服の導入

千葉県の柏市立柏の葉中学校(新設)がジェンダーレス対応として、制服のスラックスかスカートが選べる対応を行うとのことです。

ところで、筆者は学帽と白カバンを廃止するか否かが毎年の生徒会長選挙の争点になり続けるような古風な学校で育ったため、そもそも制服自体が画一的な時代遅れの産物であるようにしか思えません。

そして、本当に自由を尊重するなら制服を廃止して全て私服にすれば良いのではないか、と思ってしまいます。公立学校でわざわざ数万円もかけて制服を購入させて、画一の中に僅かな自由を認めることを自由と錯覚させるような行為には少々首をかしげざるを得ません。

もちろん、一般的には制服のデザイン性などが学校選択の1つの理由になる社会的な雰囲気があることも認めます。所属意識の点も含めて複合的な効果が一定あることも確かでしょう。

しかし、本件が「画一化された性に対する価値観」が問題とした基準変更であるなら、それを「学校で画一化した衣服を着る価値観」の中であえて処理しようとするのは、いかにも中途半端な感じが否めません。

入学する生徒には何の責任もない

本件についてこれから入学する生徒には何の責任もないわけですが、大人の間で色々な圧力のやり取りがあった中で出した大人都合の結論に見えます。様々な家庭や環境で育つ子どもが多い公立学校で個々の要望に対応するか否かという判断を検討することがナンセンスであり、制服・私服を着るか否かも含めて最初から自由の最大公約数を選択するべきだと思います。

学校のカラーは着る服だけでなく、その校風を通じて自然と身なりや立ち振る舞いに反映するものであり、公立学校の画一的な制服文化にコストをかける習慣の見直しこそが行われるべきではないでしょうか。


渡瀬 裕哉
渡瀬 裕哉

パシフィック・アライアンス総研所長
早稲田大学大学院公共経営研究科修了。トランプ大統領当選を世論調査・現地調査などを通じて的中させ、日系・外資系ファンド30社以上にトランプ政権の動向に関するポリティカルアナリシスを提供する国際情勢アナリストとして活躍。ワシントンD.Cで実施される完全非公開・招待制の全米共和党保守派のミーティングである水曜会出席者であり、テキサス州ダラスで行われた数万人規模の保守派集会FREEPACへの日本人唯一の来賓者。著書『トランプの黒幕 共和党保守派の正体』(祥伝社)は、Amazonカテゴリー「アメリカ」1位を獲得。主なメディア出演実績・テレビ朝日「ワイド!スクランブル」、雑誌「プレジデント」「ダイヤモンド」など。

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