「学歴なんて関係ない!」好きの追求を人生にする専門学校卒キャリアウーマンの実態


自分で考え、行動し、キャリアを切り開く若手ビジネスマンを対象に行うインタビュー連載「若者たちが作る異彩のキャリア」。今回は看護師・マンガ家からwebエンジニアの道を歩む宇都宮望さんをご紹介します。

・愛媛を出身の彼女が東京でのキャリアを歩んだ理由とは?
・看護師と漫画家を両立させている理由は?
・なぜ安定的な看護師からエンジニアに転向したのか?

その破天荒なキャリアと独自のキャリア観を余すことなくお伝えします。
(インタビュアー : 築嶋宏宜)

大学なんて全く興味ないし、絶対に行きたくない

 

築嶋:
かなり風変わりなキャリア観をお持ちですが、まずは、なぜ看護系専門学校に進んだのかお聞かせください。

宇都宮 望さん(以下、敬称略):
私は愛媛県出身なのですが、親類のおばさんが看護師をやっていたことから看護師という職に触れました。おばさんの話があまりに面白かったことから、おばさんがやっている職業という事で看護師をファーストキャリアの選択肢に入れたんです。
その後、看護師という職業を聞くにつれて、本当に看護師を志すことになりました。

決めてからは専門学校に進むことにためらいはなかったですね。だって、大学なんて全く興味なかったんですもん。自分に必要な技能を習得することもできず、ダラダラと過ごして終わるようなイメージがありましたから。そんな所で4年間を過ごすなんて絶対にしたくないと思ったんです。そんなわけで赤十字の看護専門学校に通いました。

リスクの取り方が違うだけで本当は安定志向

 

築嶋:
看護師が志す上で考慮したポイントはどこですか?

宇都宮:
安定ですね。
私は看護師をやりつつ、マンガを描き、その後看護師からエンジニアの道に転向という破天荒なキャリアを歩んでいます。なので、安定なんて考えていないと良く思われるのですが、実はすごく安定志向なんです。

昔から、多趣味で興味が多く、自分でやりたいと思ったことはとことんやるタイプでした。でもだからこそ、全てを失っても残る何かを職にしたかったんです。

その点で言うと、看護師はすごく身近で、イメージがわき、理想に適っていました。同年代の方々と比べても年収はかなり良い方だと思っています。また看護師は資格さえ持って入れば、一生使えるものです。

その安定と安心があるからこそ、自分の好きなことに打ち込むことができました。リスクの考え方が他の人と少しだけ違うのかもしれませんね。今では、どっちが本業なのかと言われるくらい、マンガを描いています。

好きなことをとことん追求する

 

築嶋:
看護師で漫画家というのも、また奇妙なキャリアですね。どういった経緯でマンガを描くに至ったのでしょうか?

宇都宮:
もともと絵を描くのは好きだし、自信がありました。私は「黒子のバスケ」の大ファンなのですが、ちょうどその頃出会った人で、黒子のバスケの絵を描いている方に出会ったんです。
それがきっかけですね。

その人は自分でオリジナルの漫画も描いていますし、ファンアートといういわゆる同人誌も作っていました。さらには、自分のオリジナルマンガを配信する専用のwebページも持っていたんです。その方に、マンガのイロハを一から教えてもらいました。

どんどんのめり込んで、2年でオリジナル漫画を5冊作り、一回のコミックマーケットでかなり売れるようにもなったんです。今では私も自分のオリジナルの漫画を出し、専用のwebページを持つまでに至ることができました。

好きを脅かされて、転職

 

築嶋:
漫画の道も順調だったわけですね!
それでは、なぜ今になってエンジニアになる道を選んだのでしょうか?

宇都宮:
自分の好きが脅かされたからですね。場所にもよるのですが、病院勤務はきついことが多いです。有り体に言ってしまえばブラックなこともざらにあります。あまり詳しいことは言えませんが、24時終わりのはずが朝6時終わりになって、2時間後には始業なんてことも研修時代にはありましたね。

創業病院ともなると、担当する科によって業務時間も内容も全く異なり、かなり政治もうごめいていました。自分はサバサバした性格だったので、それが耐えられませんでした。

でもやっぱり一番我慢ならなかったのは、自分の好きな事に捧げる時間がなくなるということです。好きな漫画を描いていけなくなる。そのことがたまらなく嫌。

そう思ってからは、特に看護師に対する執着もなくなりましたね。もうスキルは身につけてしまっていましたから。それでも、危なくなったらいつでもドンボ帰りはできる素地は揃えていたので、すぐにキャリアを切り替えることができました。

ちょうど、漫画を製作する過程で、自分のサイトを作ったことがあったので、その流れでコードを書くということ自体には少し興味はありました。その流れで通学型のプログラミングスクールに通う事になり、コーディングスキルを身につけていきました。

お金は二の次。好きなことを重要視して生きていく

 

築嶋:
すごい思い切りですね。全く違う領域にチャレンジする事に不安や恐怖はなかったですか?

宇都宮:
それはありませんでしたね。スキルを身につけていたので、どう転んでも生活できるようにしていました。つまり、私にとってリスクはなかったんです。

まあ、もっというと、実はエンジニアで稼ぐ気もそんなにないんです。全ては好きな事をし続けるための準備として考えています。エンジニアのスキルが身についた後は、フリーランスで仕事をしつつ、大学に戻って遺伝子研究をしたいと思っています。そのための今だと考えていますね。

学歴なんて関係ない。好きな事に飛び込む勇気を持って!

 

築嶋:
好きを人生にするという事ですね。素晴らしいと思います。それでは最後に非大卒の方々に向けてメッセージをお願いします。

宇都宮:
自分自身の人生を振り返って言える事ですが、これまでの実績や経験があなたの人生を決めるわけではありません。学歴や経歴に縛られる必要なんてないんです。

もっと視野を広げて見れば、想像していなかった世界が見えてきます。一歩を踏み出すのは確かに怖いかもしれないですが、勇気を持って歩んでください。いろんな人と話して、自分の好きをもっと研究して見てください。

いつの時点でも、自分の好きという気持ちに素直になって生きることはできます。

築嶋:
素晴らしいお話ありがとうございます!好きをフックに自分の人生を作っている力強いお話が聞けました!これからのご活躍にも期待です!


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一般社団法人スクール・トゥ・ワーク(代表者:代表理事 古屋星斗)
学生及び非大卒人材に対するキャリア教育事業等を展開しています。キャリアを選択する力の育成を通じて、未来を生きる若者全てが安心・納得して働き、その意欲や能力を十分に発揮できる社会の実現を目指しています。

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