(1位・香港)2018 Index of economic freedom



(2018 Index of Economic Freedom: Hong Kong)

<概要>
香港の経済自由度スコアは90.2であり、2018年の指数では最も自由化された経済となっています。 全体的な得点は0.4ポイント上昇し、政府の誠実さ、ビジネスの自由、貨幣の自由が改善された一方、私有財産に関する指標のスコアが低下しました。 香港はアジア太平洋地域の43カ国の中で第1位であり、その総合スコアは地域平均と世界平均を遥かに上回っています。
非常に競争の激しい金融およびビジネスの中心地である香港は、世界で最も活力がある経済の一つです。 質の高い法的枠組みは、財産権を効果的に保護し、法の支配を強力に支えています。腐敗をほとんど受容しないこと及び透明性の高水準さは政府の誠実さを強化します。 規制の効率性及びグローバルな商業活動への開放性は、活気がある起業家的な環境を補強します。 香港と本土との経済的連関は、金融と貿易の分野で最も顕著です。

<背景>
香港は1997年に中華人民共和国に加わりました。林鄭月娥 (Carrie Lam)は2017年7月に任期5年の香港特別行政区行政長官に就任しました。「1国2制度」の合意下で、中国は社会主義政策を香港に強制しないこと及び香港が50年間外国と防衛政策を除いて高水準の自治を持つことを許容することを約束しました。この政策は近年の中華人民共和国の政治的干渉により緊張しているが、貿易、観光、金融関係を通じた本土との統合拡大に伴って、香港の開放的かつ市場主導的な経済は更に繁栄し続けています。香港は対外貿易と投資に依存しており、グローバルな金融市場のボラティリティや世界経済の減速に脆弱になっています。

<法の支配>
香港特別行政区基本法には個人所有の財産が掲げられています。 商法および会社法は、契約の効果的な実施および企業の権利の保護を規定しています。 司法は独立していますが、北京は香港の終審法院の権限を実質的に制限する最終的な憲法解釈を行う権利を留保しています。腐敗率は低いものの、今後上昇していくものと認知されています。

<政府の規模>
標準所得税率は15%、法人税の最高税率は16.5%です。 税制は簡素で効率的です。 租税負担の重さは全国内所得の13.9%に相当します。 過去3年間で、政府支出はGDP総額の18.0%に達し、財政黒字はGDPの平均2.9%に達しています。 公的債務はGDPの0.1%と同等となっています。

<規制の効率性>
ビジネスは効率的で透明な規制の枠組みの中で機能しています。2016年に香港は事業登録料を削減し、更に容易に事業をスタートできるようにしました。 労働法は厳格に執行されますが負担となっていません。 香港は世界で最もサービス指向の経済です。 価格管理はほとんどありませんが、政府は幾つかの補助金を提供し、住宅賃料や電気通信、公共交通、電力などの価格を規制しています。

<市場の開放性>
貿易は香港の経済にとって非常に重要です:輸出入総額はGDPの373%に相当する。 適用される平均関税率は0.0%です。 非関税障壁が幾つかの貿易を妨げています。 外国投資の一般審査はなく、外国人投資家はほとんどの場合100%の所有権を維持することができます。 金融セクターは高度な競争力と潤沢な資本を保っており、主導的なグローバル拠点としての役割を果たしています。

*ヘリテージ財団許諾の下、Pacific Alliance Institute及びThe Urban Folks編集部が日本語訳作業を実施しており、同訳の権利はPacific Alliance Instituteに帰属します。


The Urban Folks 編集部
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